どうして道路を渡るの?

ようこそ、いらっしゃいませ!

こちらでは、EAのTHE SIMS 3での擬似日常をだらだらと綴っています。

*改めてごあいさつ*

長きにわたり、放置していてすみませんでした。

いつかは戻ってくる、と決めていたので、
移転や閉鎖もせず、けどいつの間にか2年半も経っていました。

やっと戻ってこれましたので、イチから出直します。

「君がいた世界」は、未完のまま終了です。
また、別館は閲覧できない状態にしています。

本当に、長い間留守にして、申し訳ありませんでした。

お気に入りリンクの整理、やっとしました。
リンク切れサイト様もいくつかあって、
2年半と言うのは長かったな・・・と改めて実感しています。

~ * ~ * ~ * ~ * ~ * ~ * ~ * ~

主役ふたり、やっと揃いました。

Calico Capriccioso
第2話 新しい出会いとか再会とか

最終更新日 2015.04.03

木曜日, 1月 06, 2011

カスケード・ショアーズにて

「よかった・・・。なんてラッキーなんだ。」
「ん?なに?」

エリックは、自分の運の強さを天に感謝していた。
エヴァンスの家ではずっと、クレメンタインの血筋を追っていて、自分の父親は、「クラリッサ・ノーランド」まで辿りついて、病に倒れた。
クラリッサは、クリスとシンディーの娘であるジュディの孫に当たる。
そのクラリッサの孫が、今、目の前に居る橘花なのだ。
「柑崎さん。カレンさんの親族の話を聞いたことがありますか?」
「さぁ。詳しくは聞いたことないけど・・・。両親も亡くなってるし。」

「カレンさんに兄弟は?」
「いなかったけど。叔父さん、叔母さんはいるって聞いたかな?」

「カレンさんは芸術的才能はありましたか?」
「は?絵描いたりするのは好きだったけど・・・。」

「じゃ、この子は!?この子は芸術的才能、ありますかっ!?」
「・・・あんた、何言ってんの・・・。」

橘花にそんな才能があるかどうかなんて、今の時点では分からない。
けれどもエリックは信じたかった。
たとえ、圭介に胡散臭がられても・・・。

「・・・で、あんたがそこまでカレンのこと聞きたがる『事情』ってのは?」
「ま、ゆっくり話しますよ。」
「・・・あんた、泊まる気だな・・・。」
「バレました?」

「いいじゃないですか。こうして出会ったのも何かの縁なんですから・・・。」
「唐突に押しかけてきてよく言うよ。」


「さ。橘花ちゃん。ちょっと抱っこさせて貰ってもいいかな?」
「んーん。」

この子が成長すれば、きっとアーネスト・エヴァンズの悲願が果たせる。
そう思いたかった。
「ほれ。こちょこちょこちょ~っ。」
「いやーん。」

「わあぁぁーんっ!」
「あれ?こちょこちょはイヤだったかな?」

「よしよし、いい子だ。大きくなったら私と結婚するかい?」
「やぁーーーーっ!」


ばきっ!

「・・・うーん・・・力の強いお嬢ちゃんだ・・・。」

「ははは。元気があってなによりだ。」







「・・・って小さい頃プロポーズしたんだけどね~。」
「記憶にない・・・けど小さいワタシも断ってんじゃない。」

「で、それからどうしたの?」
「口説いたさ。毎日。」
「毎日?」
「そう!こいつ、橘花に毎日殴られてもしつこく構ってたなぁ~。」
「止めてよ。パパ。」







それからしばらく、エリックは柑崎家に留まっていた。

クレメンタイン家にまつわる話を、圭介に詳しく聞かせるために。

そして、小さな橘花を見守るために。






あけましておめでとうございます。
ちょっとのんびりペースになるかとは思いますが、
今年も頑張ってお話を進めていきます。
たまに覗いていただくだけでちょうどいいかと。

本年も、どうぞよろしくお願いいたします。(*・.・)ノ ・:*:・゚'★.。・:*:・゚'☆♪

2 件のコメント:

  1. こんにちわ~♪

    エリックが橘花に殴られてる(笑)
    鼻…鼻血…ぎゃーはははは!
    橘花が思いっきり嫌がってるのが笑える!
    力の強い子供だったんですね(笑)

    うんうん、小さい橘花もちゃんと断ってた!
    というかかなり本気で断ってた!

    あー面白かった(笑)

    またきます♪

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  2. まことんさん、こんにちは~!

    エリックは昔っから橘花に殴られてたんですよー。
    ま、知らないおじさんに、いきなりプロポーズされたら、物心ついてなくても嫌がりますって(笑)
    家の中に、パパしかいないので、人見知りだったんですよ。ちっちゃい橘花。

    話しがなかなか進まなくってすみません。
    ぼちぼち進めていきます~。

    コメント、ありがとうございました!

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