どうして道路を渡るの?

ようこそ、いらっしゃいませ!

こちらでは、EAのTHE SIMS 3での擬似日常をだらだらと綴っています。

*改めてごあいさつ*

長きにわたり、放置していてすみませんでした。

いつかは戻ってくる、と決めていたので、
移転や閉鎖もせず、けどいつの間にか2年半も経っていました。

やっと戻ってこれましたので、イチから出直します。

「君がいた世界」は、未完のまま終了です。
また、別館は閲覧できない状態にしています。

本当に、長い間留守にして、申し訳ありませんでした。

お気に入りリンクの整理、やっとしました。
リンク切れサイト様もいくつかあって、
2年半と言うのは長かったな・・・と改めて実感しています。

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主役ふたり、やっと揃いました。

Calico Capriccioso
第2話 新しい出会いとか再会とか

最終更新日 2015.04.03

金曜日, 10月 08, 2010

ブザム・カレッサー

パーティーが終わり、それぞれが部屋に引き取った後、ヒイナさんが現れました。
「あっ!お母さん。来てくれたの?ボク、大人になったでしょ?」

宗太の成長を祝いに来てくれたんだと思います。
ですが・・・。
「俺の部屋なんだけど・・・。」

ダニエル、パーティーで疲れて、ベッドに入っていたのですが、幽霊の気配で目が覚めてしまいました。

「ん~・・・目が冴えちゃったよ・・・。お酒でも飲もっかな・・・。」

一人、ダイニングでぼんやりしていると、そこへ左京がやってきました。
「なんだ、ダニエル。寝たんじゃなかったのか?」
「幽霊が出て・・・目が覚めちゃって。お酒でも飲んだら眠れるかなーって思ってさ。」
「ああ。母さんだな。うろうろしてたみたいだから。悪かったな。」

「ま、軽いカクテルでも作ってやるよ。一緒に飲もうぜ。」
「うん。」

二人で深夜の酒盛りです。
「あ。うまい。」
「なかなかだろ?ちょっと飲んだら眠れるさ。」

「あの幽霊って、左京の母ちゃんだろ?宗太も『お母さん』って呼んでたけど・・・。」
「ああ。あいつは物心つく前から俺の母さんに育てられてるからさ。ばあちゃんっ子だから、甘ったれだろ?宗太。」

「そうなのか・・・。左京の奥さんは?」
「離婚したんだよ。」
「あ・・・聞いちゃまずかった?」
「別に。もうずいぶん前の話しだし。」

「じゃ・・・あのさー・・・再婚とか・・・しないの?」
「ん?」
「例えばー・・・橘花とか・・・。」
「橘花ちゃん?」

「まさか!いくつ離れてると思ってんだよ!」
「えっとー・・・そんなに離れてないよね?」
「俺、こう見えても、もう40過ぎてんだぜ?」

「えっ・・・30歳くらいかと・・・。」
「お前、そしたら宗太はいくつの時の子なんだよ!橘花ちゃんから見れば、俺なんかおっさんだよ!」

「おっさんには見えないぜー。橘花がそれでもいいって言ったら、どうするよ?」
「俺ー・・・恋愛はもういいんだ。」
「なんで?」

「言ったろ?離婚した、って。」
「けど、離婚くらい誰でも・・・。」
「俺さー、やなヤツだったんだよねー。昔。人の気持ちとか知ろうともしなくって・・・。嫁さんが出てった時も、どうせ帰ってくるだろ、って本気にしなかったんだ。本当に帰ってこない、って分かるまで、ずいぶん時間かかっちまってさ。」
「別れた後・・・会ってないの?」
「街ですれ違うことはあっても・・・それだけ。」

「俺、人を愛す資格なんかないんだよ。自分のことしか考えてないオトコだから。」
「そんなことないよ!そんな人間が、トップスターになんかなれるわけないだろ!橘花だって・・・左京のこと、すっごい好きじゃないか!」
「なにムキになってんだよ。お前、飲みすぎだよ。」
「だって・・・だって・・・左京だって・・・部屋に橘花の写真飾ってたりするじゃんか・・・。」

「あ?ああ、ありゃ、宗太だ。宗太はずいぶんと橘花ちゃんのこと、気に入ってるみたいだなぁ。」
「宗太か・・・。うん・・・あいつ、なにかっていうと橘花に抱きついたりして・・・。」
「なんだ。ダニエル、橘花ちゃんのことが好きなのか。」
「えっ・・・?そんなんじゃ・・・。」
「安心しろよ。俺は橘花ちゃんのことは・・・まぁ、好きだけど、そんなんじゃなくって、娘みたいな感じだから。」

「ほら。それ飲んだらもう寝ろよ。」
「うん・・・(なんか余計眠れねー・・・)」

思ってもみないところで、左京の気持ちを聞いてしまいました。
そんな左京の話を聞きながら、口当たりのいいカクテルをずいぶんと飲んでしまったみたいです。

「・・・っていうか、おしっこ漏れそう!!」
「・・・そこで漏らすなよっ。」

飲みすぎです。

翌朝、爽やかな目覚めを迎えた宗太は、早速筆を取ります。
「ん~、なんかいい気分だなぁ。」

一方、軽く二日酔いのダニエル。
「やぁ!ダニエル、おはよう!・・・ん?酒臭いな・・・。」
「昨夜、左京と飲んでたんだよー。」
「えっ!なんだよ!俺様を差し置いて!!」
「だって、お前寝るの早いじゃん。」

「次は誘えよ!今度飲みに行こうぜ!」
「今度の週末な。あんま大声出さないで。頭ガンガンするから・・・。」
「そうだ!坊ちゃんも誘って、男三人で飲み会なんてどうだ!!」
「だから、そんな大きい声・・・。」

左京が橘花を恋愛対象として見ていない、ということが分かっただけでも、一つ心配事が解消しましたので、よしとしましょう。






妙に文字多くてすみません~。
ダニエルと左京の二人のSSが延々と続いて単調だし。
『ブザム・カレッサー』とは、カクテルの一種で、寝酒です。(自分は飲めないので、どんな味なのか知りません(^-^;)ゝ)
「ひそかな抱擁」という意味だそうですよ♡

あ、左京は45歳という設定です。
まー橘花が22歳だとすると、娘といってもおかしくない年回りですね。
見た目若いし、仕事も仕事なんでとても45には見えませんが・・・。
ちなみに、そのうち出てくると思いますが、橘花は父親の男手一つで育てられたので、ファザコンです。だから左京が好きなんだよね~。

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